神の見えざる手

今年見た映画の中で1.2を争う面白さの作品かもしれない。前半は非情に徹する敏腕ロビイストのあこぎなまで、勝利の為、味方をも騙し売る、権力者にも盾突き目的のためなら手段を選ばない、法を侵して男も買うダーティーな女性ロビイスト。後半、怒涛のように最後まで一気に進み万事休すでもう終わりかと思いきや、最初のフリのシーンに戻り、セリフで予告した通り今が敵が切り札を出した後だと分かる。ということはこの後さらなる切り札が…見事なまでの大どんでん返し。最初から自分も刑務所に入る覚悟でやってたと分かる。何ちゅう腹の座った男前な人なんだ(この表現がすでに時代錯誤かも知れないが)恐れ入った。もっと騒がれても良い作品だと思う。