未来の年表

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有史以来、否、おそらく地球が宇宙に誕生して以来、前の時代をなぞるように全く同じ時代が、その後の時代に来たという事はかつて一度たりとももなかったと思う。

 


そう考えれば地球上で起こるすべての事はいつだって"未曾有"で"かつてなく""類例がなく"初めてのこと"ばかりである。

 


だから来たるべき未来に向けて徒らに不安を煽られて、身動きが取れなくなる事は無意味だし、この本に書いてある内容が全て100%現実化するかどうかも分からない。特に西暦3,000年には日本の人口が2,000人になるという試算は、机上の空論中の机上の空論である。(そんな言葉はない。)

 


その意味でこの本の真価が問われるのはもう少し先になりそうだが、ただ著者も書いている通りあまりに安易な楽観論がある事もまた事実である。AIが仕事を奪うという言い方がすでに煽っている。

 


だから起こりうる未来を想像し手を打っていくことは、政治家や官僚や一部有力な企業家達だけがすれば良いという話でもない。2000年代すぐに糸井重里は「インターネット的」という本の中で来るべき20年後のインターネット世界を予言のように予測してみせた。それが今の株式会社「ほぼ日」の原型となっているように100年後といわず20年後の想像をすることはかなり難しいが不可能ではない。今私は40歳、今後の20年間をいかに過ごすのかがその先60歳以降(もうその時には高齢者とは言われなくなっているかもしれない)20年から40年を決めることになろう。もちろんそれまでに死んでいる可能性も0ではないが、楽観論と悲観論のバランスを取りながらやっていくしかない。その時にこの本は検討の一助になることは間違いない。