ハーバード流宴会術

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「ハーバード」と「宴会」という一見不釣り合いな2つの言葉だが、ハーバードのビジネススクールに留学した著者がその実践的な学びを宴会術として分析した著書。参加する人全員の「心のパンツを脱がせる」為の宴会の場で役に立ちそうな理論が満載。本当に宴会は幹事の実力によってその場の盛り上がりが大きく左右されると思う。準備にどれだけ時間を割いたか、どれだけ細部にまでこだわったか、が当日の盛り上がりに如実に反映される。素晴らしい準備をした会は当日思いもしない幸運に恵まれ奇跡的な盛り上がりを見せることがある。もちろんその反対もある。あんなに準備をしたのにも関わらずその日の流れ次第でぶち壊しになることもある。だから難しい、簡単なものじゃないことはやったものにしか分からない。たかが宴会と侮るなかれ、これはもうれっきとしたエンタメだ。主賓、上司、司会役、列席者、後輩、お店の人、当日来ていない人にまで、気を配り自らすすんで黒子に徹しまた盛り上げ役に徹したとしても何かモレがある。完璧な宴会などないのだ。でも次こそは次こそはと打ち込む姿はとても神々しい。酸いも甘いも、清も濁も、理想も現実も、嘘も本当も、全部併せ呑んで接待する姿は究極のサービス精神だと思う。つまりこれが本来の「芸人」の姿なんだと思う。とうてい自分には出来そうもない。「場」を持たせる事が「芸」なのだと思う。そこに「価値」は発生する。