AKIRA6

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ついに完結。第6巻。膨張し続ける力がやがて鉄雄本人をも飲み込み暴走をはじめる。もはや概念なのか現実なのか区別がつかない。敵味方入り交じり隣り合わせのケイオスが続く。混沌。コントロール不能。ディストラクション。破壊の限りを尽くす。アメリカも軍事衛星もAKIRAと鉄雄の力の前にはどうすることも出来ない。そこへ教祖キヨコ様(19号)の命を賭した感動的な闘い。昔なら木の実ナナ樹木希林かな?今の時代なら誰だろう?渡部えりかな?あき竹城かな?CGでウーピーゴールドバーグかな?とても大切にしたい良いキャラだった。でも決して実写版を望んではない…キャスティングをするまでが楽しみなだけで。寸止めでやめておくのが1番気持ちいいのを忘れてはならない。それでも金田は最後の最後まで健康不良少年のままだった。シンプルにただ鉄雄を倒すという目的それだけの原理で動いてる。この単調な考え方は不良そのものだが肝の座り方がそこらにいるマイルドヤンキーとはちょっと違う。普通あんな姿の鉄雄に真っ向から立ち向かえないが金田は躊躇がない。そこが素晴らしい。そして不良はバイクに乗る、アルファードではなく。人間は窮地に陥った時に本性が現れると言われるが大東京帝国の幹部の隊長のこの後に及んでの悪態悪行の数々が酷すぎて笑けた。本物の下衆。大下衆野郎。でもそれがまた人間らしい浅ましい姿だと思う。最悪なことを行為してしまうのもまた人間だ。クラウンのジョーカーよりもジョーカーっぽい。この後の世界はいったいどうなるのだろうか?A.D.2019今年がまさにその時だ。令和の時代を生きる金田とケイの姿を夢想してしまった。映画の方も久しぶりに見てみよう。