ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密

名優マイケル・キートンがうだつの上がらない営業マンから見事に成り上がっていく男を演じている。決してヒーローではないしええ話なんかではない描かれ方をしてるのにどこか魅力的なのは何故なのだろうか？人は心の底ではどこか彼の様に生きたい、自分勝手くらいに非情に振る舞いたいと思うのだろう。落語の登場人物のように業の深さがありそれを肯定しているからこそ、この映画は素晴らしいと思う。近くに居たら決して嬉しくはないけども、巻き込まれたら面倒くさいししんどいけども。ああはなりたくないけども。ああいう人、居ます。