2018-01-01から1年間の記事一覧

家族喰い

凄惨な事件、目を逸らしたくなる様な残酷な内容に思わず本書を途中で置きたくなった。被害者が分かっているだけで11人、加害者、関係者も合わせるとゆうに20〜30人は登場し、しかもそれが養子縁組や結婚離婚などで途中名字や戸籍が変わったりするから最初は…

20歳の自分に受けさせたい文章講義

『書くのではない、翻訳せよ。』や『解を得るために書く。』など著者は3割で良いと書いてた目からウロコが、ぼくには本文の半分くらい落ちたように思う。文章の見た目のバランスなど視覚的に捉えるや音読して聴覚的に捉えるといった考え方にはなるほどと唸っ…

猫たちの色メガネ

話の中で必ず猫が登場する27の掌編。世にも奇妙な物語と星新一のショートショートの間をいくような天才浅生鴨さんのオリジナリティ溢れる才気溢れる短編集。感情や予想を大きく裏切られる展開が徐々に癖になる。出来ないものもあるがそれこそNHKやEテレなん…

ハーバードの人生が変わる東洋哲学

自分にとって初めて東洋哲学に触れた本になった。もちろん孔子や孟子など、また礼や仁などについても聞いたことくらいはあったけど具体的に言及されている著作を読んでみて非常に新鮮な驚きと興味を覚えた。分かりにくい事をとても身近な話に置き換えてくれ…

なぜ世界は不幸になったのか

面白かった。オレにとっては新しく物事の考え方の目を開かせてくれる先生のような本。自分自身この本の内容を鵜呑みにするしかないほどの無明であるが、「古典に学べという」言葉だけは頭に残った。あとがきにあるようにここに記されている賢者に学ぶ、原典…

安倍でも分かる保守思想

ここまでこきおろすことには、少し不快に思う気持ちがないでもないが、だがしかしそれだけやばい現状なのだという意見に思えなくもない。政治のことは無知蒙昧で分からないことが多いのだが、少なくとも分かっているつもりや分かっているフリをしないように…

危険な思想家

読み終わった。今回もあいも変わらず難しいかった。けれどもだんだんと分かってきたことは人権イデオロギーへの批判というものが一つ呉先生の思想としてあるということは分かった。し、なるほどと納得できる言説もあった。でもまだ分からないことだらけ。し…

日本衆愚社会

博覧強記の著者の前では、自分の知らないことだらけ、馬鹿を曝け出すしかほかないが、どうせ斬られるなら著者に容赦なく思い切り斬られたい。まずは自分が阿呆なのを自覚する事。そしてまた読み始める事。「別にええわ」と開き直る態度には「知らないことは…

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

正直タイトルに引きはあったが著者も知らない人だし装丁もそんなにだし(失礼)と思って気にはなっていたがいの一番に買う候補にはなっていなかった。本屋ではじめにの部分を読むまでは。だがすぐにこれはどエラい本にぶち当たったと感じて即購入を決めた。そ…

ツバキ文具店

小川糸さんの著作を初めて読みましたが、とても面白かったです。あとで調べたら2017年にNHKでドラマ化もされているようでした、こちらもまたDVDを借りて観たいと思いました。鎌倉に行ってみたくなりました。実際にある店なのかどうかは分かりませんが(おそら…

アウトプット大全

ランキングで売れてるみたいだから気になってパラパラとめくってみて少し読んですぐ購入を決めた。今の自分にとってかなり重要だと思えることがかなり目白押しでびっくりした。まさに日記をつけて、体調管理の記録をつけて、読書感想文みたいなことを書いて…

amazon

読んで良かった。 自分が知っているAmazonの姿は氷山の一角というか、その下には巨大な、いまだかつて存在しなかった規模のまさに「帝国」としか表現しようのない巨大企業の姿があった。 昔のスーパーやモールがあらゆる町の商店街を駆逐したように、そのス…

みえるとかみえないとか

著者も書いておられたが、違いがあってそれを面白がることの難しさと不謹慎だと思われる事についてあえてチャレンジしている点は素晴らしいと思う。ぼくもそれは決して差別ではないと思うからだ。別に「違うこと」それ自体を指摘することは全くもって「差別…

あの家に暮らす四人の女

来年TVドラマ化されるということで誰になるのか想像しながら楽しみに読んだ。結果誰がなるのかは全く分からなかったけれど、原作の年齢で行くと38歳くらいの女の人2人て誰がおるんやろうと思った。広末涼子は入るのか入らないのか。てっきり血の繋がった4人…

GAFA

ともすれば好きな企業の事が書いてあると盲目的に受け入れてしまいがちな自分にとっては、このようにやや皮肉的に大企業や今勢いのある企業の事を捉える視点は自分にとっても冷や水を浴びせられるような体験だった。それくらい印象というものは色々な角度か…

最強伝説黒沢

ホリエモンさんが著書「これからを稼ごう」の中で黒沢について書いていたのをきっかけでメルカリで購入し家に届いたその日に全巻読み終えた。 まず、久しぶりに漫画を読んで、漫画ってこんなに読みやすかったっけと思った。 最初人生を諦めかけた男が、人望…

そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか

面白かった。自分はビジネスマンではないが「好き」を仕事にしたくて、それが出来ていない状況を何とか変えたいと本書を手に取ったのだが、収益を上げるシステムについてのとても分かりやすい説明や起業したあとの具体的な課題など、本人が経験してきたから…

なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?

タイトルに惹かれて読んでみたが、内容はお金とこれからの新・資本論。2013年に出版されたようだが決して古い感じはしない。緩やかにだんだんと著者が書いているような社会に変わっていってるのかも知れないが、まだ世の中はそれでも「金融」が跋扈している…

未来の年表

有史以来、否、おそらく地球が宇宙に誕生して以来、前の時代をなぞるように全く同じ時代が、その後の時代に来たという事はかつて一度たりとももなかったと思う。 そう考えれば地球上で起こるすべての事はいつだって"未曾有"で"かつてなく""類例がなく"初めて…

人生やらなくていいリスト

まったく著者のことを知らずに今流行りのミニマリズムの本やと思って読みはじめたら、過去にミリオンを連発したミュージシャンを輩出した敏腕プロデューサーだったと知って驚いた。そしてそんな人が語る成功体験は派手な業界らしく売るためにどんな手法が飛…

これからを稼ごう

理論的なところは詳しくは理解出来ていないと思うがざっくりとこれからの時代の流れを大雑把に把握するには十分分かりやすい内容でとても良かった。最後のイケてないおじさんに対する「あなたはそんなにいけてないわけじゃないんだよ」というのが希望になっ…

ぼくたちは習慣で、できている

ミニマリストである著者の習慣に言及する本。いかに意志ではなく習慣の力で達成するかという考え方は説得力がある。その為には出来るだけハードルは低くというのは自分もブログを一年続けようとして叶わなかったが10ヶ月程続けられてよく分かった。いかにど…

情報の文明学

この著作が1963年に書かれたということが非常に驚くべきことであるが、さらに驚くのがその内容が、まさに書いてある通りの現代になっている事である。予言の書だと言われるのも分かる気がする。そして2018年現在、唯一内容に相違する点があるとすればコンピ…

安心社会から信頼社会へ

凄く面白かったが、凄く難しかった。 ほぼ日の糸井さんが、この本と「情報の文明学」という本をほぼ日の父と母と書いてあったので、興味を持って読んでみたのだが、今のほぼ日の組織を作る上で参考にしている意味が分かった気がする。 日本のこれからを占う…

暗幕のゲルニカ

著者の小説を初めて手に取って読んでみたが、これだけ売れてるのも納得がいく面白さであった。アートサスペンスというジャンルに驚き、ピカソ本人が登場したことにまた驚き、最後主人公がテロリストに囚われるところでまた驚いた。タイトル以外全くの前情報…

にょっ記

この続編ともいえるにょっにょっ記を先に呼んで面白かったので最初のにょっ記も呼んでみた。こういう時間の使い方をしたい。憧れるわね、この日々の生活。 「読んで」みたな。「呼んで」はない。

古賀史建がまとめた糸井重里のこと

糸井さん吉本隆明さんに似てるなと思った。なんとなく。ますますこれからのほぼ日、生活の楽しみ展、楽しみです。 9月の大阪の楽しみ展楽し過ぎた。ええ思い出。次はいつ何行けるかなー

カメラはじめます!

かわいいイラストとわかりやすいストーリーで、カメラの初心者として必要なことをたった3つに絞り、初心者が陥りがちなカメラ恐怖症を克服さしてくれる勇気をもらえる本。ひょっとして自分にも写真を楽しむことができるかもと思わせてくれる、週末気軽にカメ…

世界の辺境とハードボイルド室町時代

先に「辺境の怪書 歴史の驚書 ハードボイルド読書合戦」という同じ著者同士の対談の本を読んで、それがあまりにも面白かったので第一弾のこの「世界の辺境とハードボイルド室町時代」を手に取った。そもそものきっかけは、ちょうど出版されたばかりの「辺境…

ぼくの短歌ノート

短歌については今まで全く関係なく生きてきたが穂村さんのエッセイなどを読んで穂村さんに完全に心酔していたので、初めて触れた世界であったが、こんなにも自由でかつ面白い世界があったのか!と目からウロコの気持ちになった。この短い言葉の連なりから何…