沈黙

f:id:naok1mor10513:20190515192115j:image

 

 

 

昔に原作を読んだ事があったので、その内容を少しは覚えていたのだが、改めて映像で見ると信仰とは何なのかをまざまざと突き付けられる。何度もパードレを裏切るキチジロー(窪塚)の事をバカに出来るほど無邪気ではない。

そして踏み絵という信仰者を炙り出すシステムを考えるのもまた人間だという、業の深さを感じずにはいられない。信仰というものは人間の一生という短いスパンでは捉えられないものなのかも知れない。一生だけでなく2代3代を通じて捉えることが肝要ではないか。決して簡単な事ではないが、そう思わなければやってられないと思う。あとはそれを採用するか、しないか選択だけだと思う。イッセー尾形の怪演が光る。