JOKER

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SNSで評判が高かったのと元々のバットマン好きジョーカー好きというのもあってようやく観に行けた。終わって1番最初に思ったことは何ちゅう気持ちにさしてくれとんねんということだ。なかなか二の句を継げない何て言えば良いかよく分からん感情に支配される。それにしても稀代の悪役ヴィランとしての最高峰のキャラクターであるジョーカーは前作のヒース・レジャーが素晴らし過ぎてもうあれ以上のモノはないと思っていたのに、このホアキンのジョーカーも負けず劣らず魅力的で素晴らしかった。ヒースのジョーカーを意識せざるを得なかったと思うけど、よくあれだけの違いとオリジナリティを出せたもんだ。今作のジョーカーはまだ善意の気持ちがあった頃のそこからやがてダークサイドに堕ちていくきっかけとなるジョーカーが描かれていて、自らの不幸を嘆きながらも懸命に耐え苦悩する姿が印象的だ。変な言い方だが人間ジョーカーがそこに居た。誰でもこうなる可能性は0ではない。そこがリアルに感じられて言葉を飲み込まざるを得ないのだ。骨と皮に痩せこけた背中から、短くなっても吸うタバコから、狂気と貧困が漂っていた。このために24キロ落としたというからホアキンもなかなかの狂気の持ち主。男のあのくらいの髪の長さのやつはヤバいという偏見を持つに至った笑。ノーカントリーのデルトロしかり。それはともかくいつか日本のしょうもないハロウィンの日にジョーカーの格好した狂人が無差別で犯罪を起こしそうな気がして仕方ない。そうなると恐いなという気持ちといつもの5倍はゴミが散乱している朝方のアメ村を通りながら起きたらいいのにと思う気持ちがふと湧いた。