参院選を終えて

終わってみれば与党の圧勝という結果だが、選挙戦最終盤に起きた元宰相への凶弾が意図せぬ形で宗教団体のカルト的な内実を暴き結果犯人の復讐が果たされようとしている。情報が明らかになるにつれ犯人を批判一辺倒で見るのではなく少し同情的な見方をする人も増えたようだ。あの2発の銃弾は保守政党が右翼が一番嫌いな韓国の宗教団体と裏で長年繋がっていたという皮肉をもたらし、野党の側は選挙の大惨敗を喫したにも関わらず選挙後に思っても見ない千載一遇のチャンスが舞い込んで来たのにいまいちこう静かなのは野党も多かれ少なかれ同じ穴の狢ということか。結局この国の政治家とマスコミに一番騙されていたのはそれを知らされず知ろうともしなかったわれわれ愚鈍で従順な国民に他ならない。あの凶弾は自分達の胸にも被弾していたのかもしれない。