43歳の逡巡

まだ全く仮定の話なのでただの戯言の範疇の話ではあるがそして何を甘えた子供じみたことをその年にもなって(ましてや子供もいる身で)おまえは執着しているのかと叱られ呆れられるかも知れないが目下馬鹿は馬鹿なりにというか馬鹿だからこそ思いついた思い付きをここに告白する。

それは家族3人で東京へ進出しようではないかということである。なんだそんな事かとあきれられたかも知れない。それはそれでごもっとも致し方ないが本人にとってはとてつもなく重大な決断だ。

コロナ禍のどさくさに紛れてバイト先のルート配送会社に正社員で雇ってもらってやっと得た小さな安定を捨てて再び荒波渦巻く大海の中へ何の勝算もないままに漕ぎ出そうというのだ。正気を疑われても仕方がない。そんなことに家族を巻き込んでいいものか。だがしかし一度は東京で勝負をしてみたい。そんな気持ちが昔からずっとある。こう書くとお笑いで勝負しに行くみたいだがそうではない就職するだけだ。それなら別に進出ではないただの転職だ。もちろんあわよくばしれっとワンチャンの気持ちも当然あるがそれは限りなく0に近い可能性でもファイティングポーズだけはとっていようという(他人から見たら悪あがきともいう)スタンスなのだ。それと居る場所が実は大事なのではないかという長年の疑問をはっきりさせたい気持ちも少しある。 他には今やってる配送の仕事の人間関係がイヤだということは今回上京を考える契機となった。さらには法律系の資格を取ろうと勉強を始めたが(取得後の上京を見据えていたのだが)思っているよりも時間がかかりそうだと分かったことも大きい。そう考えると初めの計画からだいぶ狂いが生じてきているがそもそも誤算だらけの人生だ。いまさら些末なことを気にしてもしょうがない。状況を踏まえて計画を改訂していくことは当然だ。初めは配送の仕事を基本保証として考えてさらに上乗せで資格の仕事をしながらやがて資格で一本化を図ろうと思っていた。が勉強時間を確保することが難しいのでひょっとしたら司法書士事務所のアルバイトをしながら勉強をするのが良いのかという気持ちも湧いてきたのだ。収入は無論減ることになる。というより雇ってもらえるかどうかも疑わしい。それは少しリスクだ。結局は本人たちがそれを納得するかしないかしかないがそして人は何をやっても後悔するのだろうが特に俺の場合は。

 

書いて少し落ち着いた。

そう考えるといつ行ってもいいような気がしたがそれだけに踏ん切りをつけるのが難しい。妻と相談しながら考えよう。結局実行に移しませんでしたとなるのかも知れないし(その方が幸せな気もするし)まだどうすれば良いか分からない。