黄昏流星群22

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「誰の星でもありゃしない」何となく気がつけば独身のまま四十路に差し掛かっていた女性のフリーライターが電車の中で痴漢に遭う。母親の結婚式の相手との顔合わせの時、偶然その男と再会する。相手は母親の相手の息子だった。始まりこそ奇妙な関係ではあったが、よくよく話しをしてみると悪い人ではなくやがて打ち解ける。そんな中母親が痴呆を発症する。だが義父はそれでも構わないという。二世帯で新しい環境で暮らし始める。人生の幸せをトータルで考えるなら、遅すぎるスタートなんてないのよね。最後の言葉は年齢を重ねたからこそしみじみ感じる価値観。「星の遺産」著名な小説家の息子4人に遺産が分けられた。その中の1人だけ三男の男はハズレくじを引き、父親の元愛人を訪ねよというお願い。探しだした彼女と親子丼。弘兼作品は親子丼がよく出てくる笑。他の三兄弟はそれぞれにもらった遺産が無いものになるが三男だけは良い方向に転がる。人生はどこでどう転がるか分からんよというメッセージと思う。