羊の木

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冒頭から徐々に6人の素性が分かってくるところが凄く怖くて恐ろしい。ヒメノアールを彷彿とさせる雰囲気。いつも曇り空の街、荒れる日本海、寂れていく地元。高齢化が最初に襲うであろう北陸のとある田舎町で、過疎と税金の無駄を一気に解決する為に元受刑囚を住まわせるという斬新な厚生プログラム。変な政党が政権を取ったりしたら決してありえない話ではないかも知れない。もうどんな馬鹿らしい事だってトランプが大統領になる時代、可能性は0じゃない。のろろの祭りがすごく怖さを引き立てていてあそこが最高潮だった。あの時に何かが起こりそうだったのに起きなかったのが少し残念だった。全国紙の新聞に載ってそれを見た誰かがやって来るってどっかで見たなと思ったら「八日目の蝉」だった。原作は最近たまたまぼのぼのを読んでいがらしみきおが作画を担当してた漫画らしい。(山上たつひこ原作)機会があれば原作も読んでみたいと思った。錦戸亮の弱々しい市役所職員、不気味な殺人犯松田龍平、ゴロツキのしつこい北村一輝、性に奔放な優香などがとても印象に残った。