課長島耕作 14

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今巻序盤はセクハラを取り扱ったストーリーで今野課長は最終的には通信部へ飛ばされたが今の時代なら確実にクビ案件じゃないだろうか?でもたった30年前はこれくらい当たり前の時代だったのだから少しはマシな世の中にはなっているのだろうか?だが昨年世界的に広まった#me tooなどもあったりするし実際はまだまだ横行しているのだろう。ようやく表沙汰になり意識され始めた段階なのか。自分もそのあたりのハラスメントへの認識はだいぶ変わった。「昔はもっと酷かったで」をいつまでも言うててもしょうがない。最後社員食堂で顔にお茶をかけられた課長島耕作の為に部下の4人が順々に仕返し1人1人が今野課長にお茶かけたり味噌汁かけたり椅子蹴ったり最後直接顔を蹴ったりはあかんやろけど溜飲は下がった。そんでそれを何で島耕作見てないねんと思った。もうそんなところが島耕作ぅ。までも今野課長の事全然好きにはなられへんけど自分が普段ヘコヘコしてる上司に嫁はんを寝取られてる(というか元々上司の愛人)とかは悲哀でしかない。その事を一生知らんとおってくれとは思うな。あと歳下で元上司の島耕作が自分にはない外見能力人望を全部持ってて格の違いを見せつけられる毎日ならあれだけ僻みっぽくなったり人を陥れたりしようとしてしまうやろなと少しだけ同情はする。そんな今野課長のまだ純粋だった頃の嬉しかった話をサイドストーリーとして見てみたい気もする。余談だがこれを読んだあとTVのCMを観てたら小泉孝太郎が出て来て今なら彼が島耕作やなと思った。昔は宅麻伸やったけども。懐かしい。後半部はいよいよ上司の中沢部長にお供してアメリカのコスモス映画を買収する交渉に入る。が交渉は難航しこちらの手の内をすべて読まれているのを不審に感じ内通者がいると疑いだした。そしてその話をして張り込んでいる島耕作の真後ろを内通者を通るシーンの島耕作の顔が全然普段と違う顔で面白かった。昔鶴瓶師匠が知り合いにバレたらあかん時に変顔して切り抜けたという話を思い出した。それから途中に出てきたコスモス映画が持ってる映画スタジオのアミューズメントパークを買収したらそのまま日本に持ってきてハツシバが持ってる大阪の泉南の30万坪の土地にコスモススタジオを作ったら当たるぞってユニバーサルスタジオやないかと思った。「もしかしたらディズニーランドを超える人間を集めることが出来るかも知れない」というセリフが実現してるのがすごい。ゾゾっとなった。91年の頃にそんな話を弘兼先生は知ってたのかな。だとしたら凄い情報網。

 

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全然顔が違う島耕作