言葉の常備薬

 

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「言葉の常備薬」というタイトル通り言葉の使い方の誤用や時代の中での変遷、変化した経緯を著者の該博な知識を持って解説してくれている。それでも著者は専門家ではないという。どんだけ賢いねや。普段から知らず知らずのうちに間違って使ってる日本語や隠れた意味を持つ言葉もあった。お祭り=セックスの意味があるとは知らなんだ。連濁語=二語がくっついて一語になる時、後の語の語頭が濁音化すること。で舌鼓は本来ならばした・づつみだが、した・つづみも正解ということ(むしろした・つづみが一般的で俺はしたづつみだと思っていた。一応どちらも可らしいが)そのほか秋葉原は本来の連濁ではあきば・はらだが上の言葉が清音化してあきは・ばらになったとか、難しいし本当には理解出来てないが面白い。たらちねが垂乳根で垂れた乳という解釈が一般的だが新しい生命を育む乳をしたたらせて子供の恵みとするから「垂乳根」だという解釈が自然ではないかと著者はいう。本当に知らんことだらけで自分の無知さにイヤになる。文中著者は、よく教育に大切なのは暗記ではなく考えることだ、などという。教育に大切なのは、考えることではなく、暗記に決まっている。まず暗記ありき。というのは納得した。まず辞書を引けだそうだ。そこから少しずつでもやってみよう。