インサイドボックス

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天才や才気あふれる人による「発想」でイノベーションや独創的な発明は成し遂げられると一般的に捉えられている常識を「インサイドボックス」(=箱の中)つまりは制約の中に入れる事によって誰でもイノベーションが可能になるという主張や方法をさまざまな事例とともに紹介していく。読んでみて思ったのは確かに著者の言う通り、今までに起きた革命的な商品やサービスを著者のいう分類に分けることは可能かも知れない、だがそれが世の中にない状態から(つまり0から)発見することは幾ら発想法を知っていたとしても(幾分助けになるのかも知れないが)答えを見つけることはやはり容易ではない。もちろん著者もその事は認めているし最後の章で結局は数を作らないととサラッと事実を書いてあることは根も葉もない真実なんであろう。ただ世の中のそのほとんどの人が(何より自分自身に)自分には「センス」や「才能」がないからということを逃げ口上にしていたことはもう欺瞞であると証明されたようなものなのだ。ただ好きだから仕事が続けられるし、好きになるのはやってて面白いから、上手く出来るからということもある。自分の場合これがほとんどの理由だ。上手くやれるということは得意だったり向いているということだ。だとするとやはり得意な人が優位に仕事をすすめることが出来る=没頭してやる(量をこなす)→イノベーションを起こす可能性が高くなる→他の人はあきらめて辞めていく。という構図が出来上がる気がする。一部の才気ある人たちによるという言い方は普通の人たちの自己防衛の言葉なのかも知らないと思った。「俺がダメなんじゃない、あいつらがすごいんだ」という。ただ長年やってたらやってるだけのいびつではあるが、面白いモノが出来るという事はあると思う。オレはそれに掛けてみようと思う。そういう生き方もある。バルミューダの社長曰く自分を曲げずにやってダメなら時代のせいにすればいい。と。オレも時代のせいにしよう。(笑)