騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編

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久しぶりに村上春樹作品を手に取ったがとても面白かった。やはり現代最高峰の作家の作品であることは疑う余地が無い。なぜこの人が書くとこんなにも日本語が独特の文章になり得るのか不思議で仕方がない。その独特な言い回し、決して理解しやすいストーリーだとは言えない難解な内容だがスルスル読めていつのまにか500ページ超読み終わっていた。章立ての没頭しやすい適度な長さがちょうどよく心地よい(まるで全て分かった上で計算されている科学的なスポーツトレーニングのメニューのようだ)ととても影響を受けるし真似するのが楽しくなる。おそらく読後誰もがみんなこの感覚に陥るのではないか(ちょうどアクション映画を観たあとの客が映画館から出て来る動きが足早で機敏になるように)この不思議な冒険世界の物語に作者の作風に自分も今さらながらハマった。これから時代を遡って過去の作品もぜひ読んでみたい(それはいくら時間が掛かっても必ず実行に移される)とりあえずに第2部をさっそく読もう。