JIN-仁-3
龍馬とともに吉原の遊郭へ行く仁。そこで呼出し花魁「野風」と知り合うがその旦那の鈴屋彦三郎の症状に慢性硬膜下血腫の疑いがあり緊急手術をすることに。無事に手術を終えた仁だったがその腕を買われ野風から遊女につきものの病梅毒にかかった夕霧の治療を頼まれる。この時代では不治の病である梅毒だが天然のペニシリンを作ることを思いつき培養を試みる。その甲斐あって一時は回復するかに見えた夕霧であったが力尽き助けることは出来なかった。無力感に打ちひしがられる仁。しかし名前が轟はじめた仁の元に医学館督事多紀元琰から話を聞きたいと請われる。医学館と仁が出入りしている緒方洪庵の西洋医学所は犬猿の仲、ベータとVHSの規格争いのように漢方と西洋医学の幕府に取り入る権力争いにやがて巻き込まれはじめる。それでも仁は人を救う、その使命に生き抜こうと決意する。