JIN-仁-10

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重症の鉛中毒を罹患した歌舞伎役者坂東吉十郎の治療を田之助に依頼されるがもうすでに治療の施しようがないくらいに病気が進行していた。少しでも良くなる為に必死で治療に当たる仁。ある日吉十郎が治療を辞めてくれと言い始めた。聞けば座頭が情けを掛けて止めたのだ。そこへ田之助が粋なセリフを吐く。「役者は芸に生きて芸に死にゃあいいのさ!客の前で血ヘドを吐いても演じ通す、凝った趣向だ、かぶいた芝居だと思わせられればわたしらの勝ちさ」と。命をかけて舞台に上がる役者。その次は命を懸けて土俵に上がる力士。それぞれの生きざまの為に、一瞬の輝きにかける男たちに必死でこたえようとする仁。