がきデカ1

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これが噂に聞いたがきデカか、とても面白かった。社会現象を巻き起こすほど一世風靡した「死刑!」というギャグも出てきた。子供がマネするのも無理はない、だって面白いもの。そしてPTAが叩くのも無理はない。だってお下品だもの。今40歳になって読むとそのあたりの感情を行ったり来たりする。でも面白い。ちょうどおれらの世代のツルピカハゲ丸くんやおぼっちゃまくん、ヌケサク先生なんかを思い出した。でもなぜ彼がこまわり君と呼ばれているのか、なぜがきデカなのか、なぜ下ぶくれなのか、何歳なのか、この辺りは分からないままだった。全て謎のまま。でも今より表現に対してこの当時はまだだいぶ寛容な社会だったと思う、今のようにどんどん無菌状態を是とする社会がこのまま進んでいくと世の中は一体どうなるのだろうか?表現や芸術、文化はどうなるのだろうか?だが必然だしその流れは止まらないだろう。ぼくに出来ることはそれを克明に見て、記録しておくことだけだと思う。後世に判断を委ねるしかない。作者の山上たつひこ氏はのちに小説家に転身して、最近はまた漫画の方も活動を再開し始めたらしい。こういうパターンは珍しいと思う。だからどちらも続けて欲しい、また他の漫画や小説などの作品も見てみたい。