スリービルボード

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無残にレイプされ火をつけて殺害された娘に何もしてやれなかった憤りを胸に母親は、このまま事件を風化させまいと少々過激な手を使って捜査を刺激する。それは娘が殺された現場近くの街道沿いの3枚の立て看板に、署長を名指しで批判する惹句を書いて警察と世間を煽ることだった。当然警察はその看板を下ろさせようとするが、母親は断固として拒否する。なぜならばその行動が母親にとって唯一娘のために取りうる復讐だからだ。

 


娘を助けられなかったことを後悔する男勝りな母親と、病気で余命が少ないが人々から尊敬を受けている警察署長、そして南部のバリバリ差別主義だが署長を慕う警察官の3人を中心に物語は展開する。

 


映画全体を通して「差別」がもう一つテーマになっている気がする。人種差別する警官や小人とデートすることをバカにする元亭主。主人公自身も普通に差別観を持っている。その辺りを描いたことがアカデミーでの評価に繋がったのかどうか知らんけど。人種差別をする感覚を持つ人が差別される時代になるといいなと思う。

 


ティリオンラニスターが出てた。やっぱりいい役者。