バカはなおせる

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坪田信貴氏の著書を読んで数珠つなぎ的に久保田競氏の存在を知りその著書をはじめて読んでみたが専門的だがとてもわかりやすく面白かった。あの「脳の話」の時実利彦氏の弟子だという。こういう風に意外なところから繋がるものだ。面白い。そんな現在の日本の脳の権威である著者が「ほとんどの脳の本の内容はあまり信用できない。」と言う。これは大事な視点だと思う。特に何でも鵜呑みにしがちな自分にとっては保留しながら読む、差し引きしながら読むという視点は忘れがちだ(今度はこれを鵜呑みしていると言えなくもないが)ここ最近マスコミについても信頼が置けないかもと思うことが多々あるが、それと同じことが出版業界にも言えそうだ(正しいことも正しくないことも全てにおいて経済の論理が優先することが世の中多い。そんなことは当たり前だろうと言われそうだが「売れたら何でもあり」はそろそろ見直すべき。お金がすべての価値観の転換が今ほど世の中に求められている時代はないだろう。話が飛躍しす過ぎたが自分自身で知ること自分の頭で考えること。好きなことをやること。体を動かすことが脳には大事だと氏は言う。ランニングは最近ハマっている自分にとっては嬉しい情報だった。どんどん走ろう。ただひとつショックだったのは「年齢とともに脳の低下は免れない」「脳は必ず萎縮する」「ほとんどの人は、長生きしていれば最後は認知症になる」ということだ。言われてみれば当たり前の事実なのだが、自分自身に置き換えると過去の若い自分のイメージに囚われて「衰えた」自分を認めにくい、認めたくない心理が働く(高齢者のアクセルとブレーキ踏み間違いの事故がそれを物語っている)。だがそのことも繰り返しこの本に書かれることによってようやく受け入れる事が出来た(だからこそできるだけそのスピードを遅らせる努力をしよう充実させようというモチベーションに変わった。楽しく老後を考えること。いかに死ぬかはいかに生きるかを考えることだ。また他の著作も読んでみたい。