黄昏流星群12

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「死滅する星」では2000年に出版された当時からみた17年後の未来を描いた作品。アップルウオッチのような時計からイヤホンを伸ばして電話をしてる。声で相手を呼び出すのとかは予想的中といったところか。ガンの特効薬は出来ずキラキラネームらしき名前の孫が居る。高齢化社会はその通りだがそこまで疎まれる存在ではなく比重が大きい分むしろそちらに配慮された時代になっていると思う。PCでスカイプらしき画面を見ながら電話してるがここでも受話器がある、しかもワイヤレスではない。想像より進化しているものと追いついていないもののどちらもあると言った感じ。こういうSFはのちのち検証することまで含めて楽しめるから面白い。それだけ未来を予測することは(たとえ10年先でも)難しい(アインシュタインでも予想を外してたらしい)そして物語の終盤で死に場所を探していた2人が人生の意味を功利主義ではなく「ただ生きている」それだけで価値があるというところに見出したのはとても素晴らしいし素敵な答えと思った。「星の交差点」ではスワッピング夫婦の秘密の会に入会する男の話。こういうストーリーは映画的というか覗き見趣味を覗き見る気持ちでとても楽しい。リスクを背負う分快楽もひとしおなのであろう。こういう世界はオレは降りてしまったから分からないがあと10年してお金に余裕があったらどハマりするというパターンもなきにしもあらずだと思う。それこそ死んだら終わりやからの思考回路になればその可能性もあり得る。けれど平和で退屈な人生が合ってるちゃあってる。面白くなくても平穏ならそれで良いじゃない。さあどっち?でも大前提探求する方はお金がないと出来ないけどね。