ぼくらの七日間戦争

f:id:naok1mor10513:20190504192027j:image

 

久しぶり、それは本当に久しぶりに観て若かりし日の宮沢りえがとても可愛いなと思ったのと同じく若かりし日の笹野高史が教頭役で出ていたのが新鮮な驚きであった。それと賀来千香子松嶋菜々子のようで美しい。佐野史郎賀来千香子の組み合わせは確かのちの冬彦さんじゃなかったか?そんな冬彦前夜の2人が先生役。内容は子供の逃避行(スタンドバイミー的な)と戦争の象徴である戦車と子供の組み合わせがおもしろいという発想とあとはこちらが最大の理由じゃないかと思うが、デビューしたての宮沢りえで映画を一本撮るという目的の為撮られた映画なのかも知れない。事実子供がハメを外して非日常を楽しんでいるというだけのシーンが無用に長いしその割になぜ戦車が出てきたのか、なぜあの建物へ集まったのか、なぜ最後花火を打ち上げたのか、その花火は誰がお金を出したのか、なぜ公権力に歯向かう中学生にお咎めなしなのか、全然触れられないの。ひょっとして詳しい説明があったのかも知れないが正直途中からスマホ片手に観てたので聞き逃したのかも知れない。それくらい内容はないのだが違う観点から(30年の時を経た今)観てみると、この当時の学校の先生の、生徒に対する接し方がいかに酷いかというのが際立っている。ほぼ軍隊のようだと当時を生きてきた自分でさえ嫌悪感が出てきたくらいに酷かった。たしかにあれが普通やったなあと思うけど、あれを普通やと思いこまされていた、ある種洗脳状態にあったんだなあと思う。時代が変われば常識も変わる。あの当時それを当たり前に受け入れて反発さえしなかった自分は到底至極真っ当な感覚を持っているとは言い難いなぁとブルーになる。ただ小室哲哉が作る歌は今聞いても至極真っ当である。