ONE PIECE41

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まだドキドキしている。間違いなく今まで読んだ中で一番感動した。誰もが皆ニコ・ロビンちゃんのことを好きにならずにいられないだろう。非情にも8歳では抱えきれないくらいの悲しい過去を背負わされた女の子。まだほんの2.3歳の頃に母と離れ離れになり預けられた家族にはいじめられ文句も言えずあげく再会してもお母さんと呼ぶことさえ出来ないなんて。それでも我慢出来ずに「お母さんですか?」と敬語で呼びかけるなどとても平静ではいられなかった。まだ甘えたい盛りだろうに、甘えて良い年頃だろうに。それでも聞き分けの良い賢い女の子は一所懸命に知識を蓄え母の期待に応える為に頑張って勉強をする。けなげだ。小さな子の献身にはおじさんの涙腺は耐えられない。だがそれでも彼女の運命を嘲笑うかのように世界政府から危険視され賞金をかけられ悪名を着せられることに。彼女と関わる人間は皆不幸になってしまう。何て業の深い…そらその後は誰も信じない生き方になるわ、誰も信用しない代わりに誰とも信頼を結ばない。その方が楽だし手っ取り早いのだろう。信じてまた全て壊されるくらいなら、いっそ心に鍵をかけてしまえばそれ以上傷つくことはないのだから。だがその悲しみさえも一緒に抱え込もうとしてくれるルフィがロビンの固く閉ざされた心を、いまこじ開けようとしている。大丈夫、ルフィならきっと。サウルが言っていた「いつか必ず"仲間"に会える」といった言葉を信じて。デレシシシと泣き笑いながら「生ぎたいっ‼︎」と叫んでる。