黄昏流星群24

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「同星時代」父に愛人がいることを疑った妻の頼みにこたえて義父を尾行する夫。その相手はなんと自分の中学時代の同級生の男だった。性転換し見た目は完全な女性になっているものの娘にバレたくないという義父のプライドを尊重し一芝居うつのだが…娘はすべてを見抜いているのだった。女の勘のほん怖いとこ。そして久しぶりに会った中学時代のスターだった男が何の変哲もない普通のつまらない下卑た人間になってた時に一言サ・イ・テ・イという表現の仕方が面白かった。オレも使・お。「攻撃する運星」嫁の尻に敷かれ娘にも煙たがれ典型的なうだつの上がらない中年のサラリーマンの元に突如として降って湧いた4億円。ロト6で当て自由に使えるお金が妻も知らない自分の隠し口座に振り込まれている。最初は天にも昇る心地で散財するが何せ周りに秘密だから大した事は出来ない。ならばと以前たまたま目にした高嶺の花の芸者とお近づきになり至福のときに浸るのだが結局は金で手にした幸せは所詮心まで惚れさせることは出来ないと悟った男はもう一度うだつの上がらない自分らしい自分に戻る為100万円だけを口座に残し残りのお金を全額寄付するというすごい自制のきいた判断。自分なら絶対にこんな判断は出来ない、身を滅ぼすまで堕落していくだろうことは想像に難くない。この判断が結局後の人生を価値ある良いものにしそうな気がする。「星夜の贈り物」なぜか昔からクリスマスイブだけ荘厳な神聖な気持ちになるのか分からないが、この日だけはシンプルでピュアな願いであれば叶いそうな気がするから不思議。このことは自分がキリスト系の幼稚園に通ってたことと無関係ではなさそうだ。知らんけど。クリスマスイブを切り盛りする中華料理屋で過ごす59の独り身の父と34で独身の娘親子の元に突然舞い降りたサンタに扮したティッシュ配りに扮した本当のサンタ。この日だけはロマンチストでいること、居られることは幸せなこと。

 

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「攻撃する運星」より

胴の太さは中年の味