「中卒」でも分かる科学入門

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久しぶりに氏の著作に目を通したが2013年に発表された普通の人のための(専門家ではない人)の科学の入門書。氏は全然中卒ではないバリバリの理系だが難しいことを分かりやすく文章で説明するのがうまいので、分からないけれども読み難さを感じることはなかった。むしろスラスラ読めたと言っても良い。(だがもちろんエネルギー保存の法則が四則演算が分かったは訳ではない。次またこの言葉を見た時に少なくとも初見ではないというくらい)そもそも知識がないから実際はどうなのか分からないが、原発は筋が悪い技術という考え方や「科学は『趣味』と考えよ」という部分などは共感する部分も多かった。貧困問題を先に解決せよも。そして将来「エネルギー放題」になるという予想は果たして当たるのだろうか?いつ実現可能なのか?夢のような話ではある。その方向に進んでほしい。もう一つ夢でいうとBIベーシックインカムの実現がある。これは是非ともなるだけ早くやってもらいたい。労働が当たり前でなくなる世界を一刻も早く。最低限の生活は保障されているわけだからら役に立つかどうか、出世できるかどうか、カネが儲かるかどうかなど気にすることもない。リスクを恐れずに、いくらでもチャレンジできる。そんな中から時々ものすごく役に立ったり、人を幸せにするものも生まれてくるでしょう。に賭けたい訳です。日本は失敗者にとても厳しい国という指摘も特に最近言われだしている。あとがきの言葉にあるスティージョブズの言葉を意訳した「職人たれ、学者たれ。」という言葉、職人とは出来る人じゃない、今自分が何が出来ないのかを知っている人で学者は知っている人ではない、自分が今何を知らないかを知っている人だというのは大きく納得した。他の著作も目を通したい。