仮面の告白

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三島由紀夫を読むのはこれで二作品目になるが、今回も面白かった。三島が二十四歳の頃に上梓された半自叙伝的小説。時代の寵児。選ばれし血族と才能に恵まれた男の人には決して言えない苦悩。全て分かった上で俯瞰的に作品世界を描いている感じがこれがいわゆるナルシズムなのか?頭脳明晰さ知識量を前に圧倒される。YouTubeなどで残ってる映像を見るといわゆるみながイメージするあの三島の姿だが、ボディビルに目覚めたのは30歳を過ぎてかららしい。この頃のおそらく生白くてひょろっちい"受け"の頃の三島も見てみたい。これ読む人によってリトマス試験紙的にそれぞれの男性性に興奮するのか女性性に興奮するのか自分の割合が分かりそうな気がする。自分の中にも少しだけ反応するものがあったが三島がそうなら嬉しいと思わせる。それほどのカリスマ性。また別の作品も見てみよう。