部長島耕作 10

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サンライトレコード所属のNyacco(ニャッコ)のプロデュースが見事に成功したが日本での活動から身を引きたいという本人の意向を尊重しナンシーをアメリカへ帰すことに。最後本人は半分冗談のつもりだろうが耕作のことを父親だったんでしょ?と聞いてきた。狼狽する耕作の姿を見て確信に変わったかも知れない。女の勘は恐ろしい。

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(写真①狼狽する耕作)時代は2000年代に入りいよいよ日本経済は本格的にデフレスパイラルの波に飲み込まれ始める。そんな中アメリカから呼ぼうとしたナットクラッカーズのライブキャンセル騒動の責任を負わされサンライトレコードから本社へ戻り地方に飛ばされることになる。せっかく東京で一緒になれた鈴鴨のかつ子とはまた離ればなれになることに。何たる薄幸か。

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(写真②取り乱したあと解放的な気持ちになってホテルの窓に裸でへばりつくかつ子)いつの日か一緒に過ごせる時が来ればいい。今は会社の上層部には相容れない耕作を煙たがっている人間しかいない為、サンライトレコードでV字で業績を回復して何億も稼いだのにも関わらずたった2000万の責任を負わされ左遷される。何たる不条理か。それでも辞めない耕作は立派であると思う。生涯一ハツシバのサラリーマンを貫くつもりだ。それはそれで一つの生き方である。ところで新しく行く先の福岡ハツシバ販売センターには長年の敵対関係にあった今野が居た。しかも今度は上司であり社長である。大変なことになりそうな予感しかない。耕作の顔があおざめる。蠢動する今野。おそらくどちらかがハツシバを去ること以外収拾がつかないことになるのではないか?誰かが死ぬとか。流石にそれはないか笑。いよいよ部長時代ももう少しで終わる。