取締役島耕作1

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課長→部長ときてこれでついに3役職目に突入。「取締役島耕作」2002年当時。日本社会はいまだ不況が続き年間自殺者数が3万人を超える「失われた20年」の真っただ中に居る島耕作と日本。当然といえば当然ではあるが、このタイミングで周りにも色々な変化があった。大泉会長夫人が亡くなり、大町久美子が日本に戻ってきた。色々あった今野さん(ほんとに色々あった)が引退し、だが最後の出勤日にスポーツカーで出迎える粋なサプライズをするのはさすが島耕作。(何故スポーツカー?とは思ったが…)利害関係を行動の規範にしていたら絶対この判断にはならない。とても見習いたい人として大事なところ(それゆえなかなか難しいのだが)だ。耕作に付きまとっていた?千鶴の結婚と耕作自身の福岡から上海への転勤。かつ子との二度目にしておそらく今生で最後の別れ。滑稽な「にわか面」が余計に物悲しくさせる。

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(写真①)かつ子とは来世で結ばれて欲しい。辺見さんならきっと幸せにしてくれそうだが…日本料理の料理人は何故か一途に見える。チャコだけは上海について来た。これからまた新しい街と人種さえちがう社会と会社のなかで「取締役」島耕作の闘いの日々が始まる。