ゲゲゲのゲーテ
水木しげるが20代から30代のころに暗記するくらいまで読み込んだというエッカーマンの「ゲーテとの対話」。その本の中から水木が傍線を引いた箇所を出版当時(2015年)の水木の年齢に合わせて選び出した93の箴言の数々を解説を交えながら紹介している。自分も少し前から初めて「ゲーテとの対話」を読み始めたが、当時の社会情勢や前提とする知識がないのでよくわからないことも多く、読み進めるのにも一苦労だったが、水木さんのように時間を掛けてじっくりと何度も味わうべき本だと分かった。
〇メモした箇所
6、比較的才能のとぼしい連中というのは、芸術そのものに満足しないものだ。彼らは、制作中も、作品の完成によって手に入れたいと望む利益のことばかり、いつも目の前に思い浮かべている。
→この文章を読んだ時まさに自分のことやと思った。作ること、そのものを楽しむ。
42、マンネリズムは(中略)いつでも仕上げることばかり考えて、仕事そのものに喜びがすこしもないものだ。
→ここ最近はまさにこの状態に陥ってて、いつの間にか楽しむことよりも数を稼ぐこと起き出してが目的になっていた。楽しみながら作ることに主眼を置いたら少し打開できそうな糸口が見つかった。
60、性に合わない人たちとつきあってこそ、うまくやって行くために自制しなければならないし、それを通して、われわれの心の中にあるいろいろ違った側面が刺激されて、発展し完成する。
→いかに今現時点で自分の興味がないことでも興味を持てるような考え方が出来れば、さらに限界を広げ自身の能力の幅が広がるだろうと思う。だから苦手なこともやってみるべきはそういうことだと思う。
92、生きているかぎり(中略)頭をおこしていよう。まだものを産み出すことのできる限り、諦めはしないだろうよ。
→この姿勢こそが大事でこれこそが目的。
またいつか読もう。