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左翼学生運動、70年安保闘争など昔からよく分からないままで来てしまっていたが、やはり現代の日本や日本人というものを考える上で一度ちゃんと知るべき事なんであろうなと思いながら今日まで来てしまったが、この映画が一つその外堀を埋める作品となってくれるだろう。当時の青年たちは生意気で自己中心的だと言ってしまえばそれまでかも知れないが問題意識と行動力はとてつもなく無軌道で今だに日本人がデモにそこまで熱くならないのはこの時の記憶が残っているからアレルギー反応を起こしてしまうのではないだろうかと思ってしまう。ただもう一度あのような熱い時代が来るような今の空気になって来ているのをここ最近は特に感じる。それがこの国にとって良いことなのか、悪いことなのかは分からないが。だから今こそ過去に学ぶ必要がある。三島由紀夫を読もう。それにしても松ケンの憑依する才能のとんでもなさは凄いの一言に尽きるな、毎度この人はそのものになりきって本人としてそこに居る、もはや演技してるようには見えない、ただそこに居ることで心を動かせる稀有な俳優だ。間違いなくこの世代のトップクラスの役者の1人だ。山下敦弘監督昔から好きな監督だ、これを機にまた見直してみよう。