なんなんだそろいもそろって横側を刈り上げやがって

長い間(20年くらい?)一つのジャンルをやり続けてたら誰でも分かって来ることなのだと思うけど、才能って結局当初よりあまり変化がない。「処女作にその作家の全てが詰まってる」と言われるがまさにその根本の部分はすでに処女作に内包されていてその後の経験により技術の獲得などがあり多少の進化・深化はあるが本質的なものはすでに最初からそこにある。一方でどんなに才能がなくても(ないように見えても)数を経験することでほとんど誰でも(その才能がなかったとしてもないならないなりに)どんなことでもある程度までは出来るようになると思う。才能の不足を経験値や才能のある人の近くに居て真似ることによって憑依させ騙せてしまうくらいの技術は身に付く(徒弟制度などはまさにこれ(あるいはそれは元々あった才能が花開いたという見方もできるのかも知れない))とにかく20年やって才能の変わり映えのしなさと数さえ積めばある程度なし得てしまう(逆に言うとある一線以上は決して越えられないということだが)このことを知らず来たことを今さら悔やんでも仕方がない。気づいたもんからそういう最適化の行動をとっていく、あるいはたまたまそういう場所に運良く居ただけかも知れない。だからそのジャンルで結果を出す為に一番大事なことは何かというとどこに自分の身を置くかその為に自分がどういう行動を取るかだろう。条件が整ってからではなく走りながら条件を整えろむしろまず走り続けろという身も蓋もないありがちな根性論社畜乙まっしぐらの安い自己啓発のコピーのような着地になってしまったが、紛れもない事実なんだから仕方がない。けれどこの微妙なニュアンスは伝えるのが本当に難しいし理解するのも難しい。「才能」という言葉にまやかし囚われ続けたオレの半生のひとつの答えとしてここに書き記しておきたい。先天性か後天性かの問題も又同じで結局は才能×経験(環境)だ。まあ成功したことないから知らんけど