黄昏流星群35

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「遊星萌ゆ」東都大学教授の南原春彦は上流家庭に生まれ子供の頃から何不自由のない生活を送り齢も50歳になっていた。ある日偶然入ったメイド喫茶で知り合った金髪の少女ミューと知り合い落とした手帳を家まで届けてくれたことから付き合いが始まる。ミューの方は初めはからかい半分のつもりで近づいただけだったが悪い仲間にそそのかされ美人局をする。女遊びもせず真面目に勉強だけをしてきた春彦は優しいミューがそんなことをするとは疑いもせずに200万もの大金を脅し取られた上大学の権威を失墜させた責任を負い大学を辞職することになるがそれでもさらにミューの裸が流失したことを心配していた。その姿に良心の呵責を感じたミューこと堀井マキはその足で警察に出頭し無事に事件は解決する。「おかえりなさいませ、ご主人様。」小雨降る警察署を出たミューの元に傘を持つ春彦が迎えに来ていた。「嫌われ星好かれ星」高校時代の初恋の憧れの男性と30年以上ぶりに偶然の再会を果たしそこから結婚に至った安藤明日香であったが幸せの絶頂の最中に夫の雅之が若年性のアルツハイマーを発症する。日々病状は進行し日常の生活もままならない状態に陥ってしまうが、その「大変さを楽しむ」という医者のアドバイスを受けて、やがて自分のことも忘れさられてしまう恐怖におびえながらも何回も大好きな夫からプロポーズされる幸せを噛みしめて最後まで一緒に生きていく決意をする。