プロ

どうやらここ最近のシフト事情を鑑みるに物量が多く体力的にきつい6コースと休憩が多く待ち時間が長い3コースの2コースを交互に走ることが多いようだ。今日のような荷物が1番多い土曜日などはきつい6コースの場合かなり大変だが今日は3コースなのでまだよかった。と思ったらミスしてしまった。近距離の場合スピードの出し過ぎで商品が跳ねて破損ということはないが、荷卸場へ降りる急なスロープを曲がる際にかかる遠心力で高く積んだ荷物が倒れていた。荷物は縦より横の動きに弱い。特に庫内の後ろの方は荷物が動いていることなどしょっちゅうだから右折左折の時は特にスピードを落として曲がるように気をつけたい。イメージとしては几帳面で丁寧なKさんのような運転を心がける。割と楽な3コースとタイトな6コースでは運転や配送それ自体の質、捉え方や意識の作り方、取り組み方が違う。ともかく事なきを得てよかった。まだまだ不測の事態は起きるだろう。焦らず丁寧にひとつひとつ消していく。手順を端折らない。腰が痛い、時間が迫っている、荷物が多い、暑い、寒い、道が混んでいる、信号に引っかかる。イライラすることは山ほどあれど快不快に留意し自分の機嫌のコントロールをしてミスを起こさない。無事故無違反を勝ち取ること。それがプロドライバーへの道。

 

内田樹著「道徳ってなんだ?」を読む。子供向けの本だったが捉えどころが難しい「道徳」について面白い見解だった。ひとりひとりがそれぞれ考えている生きる規範のようなもの。それには深さと重さの違いがあると。「アンサングヒーロー」(その栄誉を)歌われることのないヒーローという意味。縁の下の力持ち、陰の立役者。タイタニック号が沈むときにその職務を全うして脱出用のボートを他の人に譲り自分は船とともに沈んだ人たちがいたという。いざという時に人に譲れるかどうかはその人自身が幸福であるかどうかにかかっているという、幸せを感じながら生きている人は人に譲ることが出来ると。おれはどうだろうか?いまはまだ無理かもしれないが生れてくる子供のためならそう思えるかもしれない。