ゆれる

ずっと一つのことを続けられること。自分には永遠のテーマかも知れない。次から次へと興味の対象が目移りしちゃう。一か月前には一生の仕事にするつもりで取り組んでいたはずなのにいつの間にかそれが灰色に映ってまた別の色つきの世界に目を奪われている。言い方を変えればずば抜けてハマっているものがないのかも知れない。確かにそうかもしれない。高校生の頃懸命にやった野球さえ友人のKちゃんの影響だし20年近くやって来たお笑いだってTがいなければ決してこの世界に飛び込んでもいないだろう。その都度その都度のメンターのような存在が居てその人に影響を受け感化されその考えを自分事にして実現するために没頭する。自分が頑張ってきたことはこういう経緯が多かった。何に影響を受けるか?何を選び取るか?自分をどういうグラデに染め上げるか?しかない。逆に言えば、野球が好きであるいはお笑いが好きで一生そのことに没頭し続けることそれ自体がその分野の「才能の証明」になっているふしもあるのではないだろうか。という論理を自分に照らし合わせると「目移りし続ける事」「安住せず転がり続けること」を続ければ逆説的に貫いていることになるが、これはただの詭弁だろうか?積み重ねではなく横の連なりで評価をしよう。イギリスの故事にある「A rolling stone gathers no moss.」転がる石には苔が生えぬとは、よく動き、働く人が生き生きしていることのたとえ。でありまた仕事や住居を転々としている人は、成功せず、金もたまらないことのたとえ。どちらも真理だなあと。