されど人生

色々とやりたいことが目白押し過ぎて時間が全然足りない。日々の仕事をこなしながら、勉強したり本を読んだりランニングしたり子育てしたりお笑いしたり。そのくせ夜もしっかり眠りたい。キッスに撃たれて眠りたい(吉川晃司)きっと60歳まではこんな感じでずっとあくせく落ち着く暇なく生きていくのだろう。あるいは70歳になってもまだ落ち着かないか。せめて80歳からは、という間に死んでしまうかも知れない。じっくり一つを突きつめてゆっくり腰を据える。たとえどれだけ遅くとも、そんな道が見つかれば幸せである。その場合は自分のペースと判断でその道をひたむきに進めばよい。他人と比べて後悔する時間などない。死は着実に近づいている。水面に浮かんだ木の葉が排水溝の真ん中に向かって流れる時に遠心力でだんだんと速くなるように、人生の後半も体感時間はどんどん速くなる。だからこの人生の残り時間を捨てるとこなく骨の髄までしゃぶり尽くすべきだ。冬の朝の身を切るような水の冷たさの、慎ましくかつ真剣な生き方を。でも絶対出来ひんのやろうな。人間性を磨いている間に死んじゃった、老後の資金を貯めてる途中で死んじゃったぐらいが関の山だろうか、オレの人生。されどこれもまた人生。その前にまず「飽き」がくる。そうか。だから続けられることはすごいのか。この「飽き」とどう付き合えば良い?42にしてまだ惑っている。不惑になど到底なれそうもない。