いい対談を読むと本を買いたくなる

マイケル・サンデル教授と小説家の平野啓一郎さんの対談を読んでとても面白かった。ハフポストの記事に出ていたので興味のある方はぜひそちらをググって欲しい。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6163f87ae4b0196444269c00

 

世の中に蔓延る「能力主義」のその先に一体何があるかということはまだ二人も模索中だという印象を受けた。今しばらくはまだ能力主義の天下が蔓延るに違いない。これを越えていくことこそが2021年のパンデミックを乗り越えつつある我々にとっての次の課題ではないか?

 

政治体制を作り変える。出来るだけ公平さを担保しつつフォローアップの体制を整える。成功した者は自然と全体に還元する文化をそういう者こそ自然なリスペクトを得られるような共通の認識を作らねばならないのだろう。特に日本ではノブレス・オブリージュの概念がまだ根付いていない。おそらく昔からいるにはいたはずだがそれを公にすることを潔しとしない文化のような気がする。その気持ちを尊重しながらなるべく多くの人たちが善い生き方を目指して生きることが出来る社会を作っていく。その体制作りが40を過ぎた我々の寄与すべき未来世代への責任だと思う。勿論力を入れてもいい結果を産まないかも知れないというリスクを引き受けながらではある。ともかく学びつつけながら希望を持って生きることが出来ることは(その場に自分が居られるとしたら)そんなに幸せなことはない。自己実現をしながら社会の幸せに貢献していけるようなことが理想だと思う。