FACTFULNESS

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知らないことを知るのが読書の価値なんだとすればこんなにも1冊の本を読むうちに自分の常識を覆される経験をしたことは他にはない。それだけ自分がいかに自分の頭で考えているつもりになっていたか、いかに情報を鵜呑みにしているかを何度も目の当たりにした。そしてその事実を知ることが出来ただけでも本書を読んだ意味は大きい。「世界は段々と良くなっている。」こう言われて違和感なく受け入れられる人はどのくらいいるのだろう?自分や人間が持つ本能とマスコミが持つ性質を理解し何度も考える、間違ったとしても許すことがこれからの世界を良くする為には必要なのだろう。ファクトフルネスを使えるようになるにはやはり訓練が必要かと思うが好奇心と謙虚さ、まるで生きる教訓のようにも聞こえるシンプルなこの2つを体現することが大切だと思う。もちろんなかなか難しいのだが。まずはこの本を読んだ人から始めるべき、それくらいこの先の人類に必須のものの考え方と言っても過言ではないと思う。また世界の中から見たら自分がどれだけ恵まれた環境に居るのか知ることが出来る。「声がでかい人」が得をする世の中を少しでも変える方向へ進むために必読の書。