ぼのぼの10

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巻頭言「何か探すんだったら?道をまちがえちゃあいけないよ ひとつでもまちがえるともう見つからないよ でもまちがっても大丈夫 別なものが見つかるから」登場人物の説明「平凡な父親というものは、水道水と同じくらい貴重さを持つ。」など今回も相変わらずの至言がたくさん。一行(ぼのぼのシマリスくん、アライグマくん)が滝へ向かって着いた時にシマリスくんが間髪入れずにカエルを捕まえて無言で滝壺に放り投げるところはなんか怖かった。シマリスくん悪い子じゃないけど時々猟奇的なとこがある。そこがちょっと怖い、面白いんだけど。ぼのぼのが言った「滝は誰も見てない時は少し休んでもいいと思うけどなあ」という言葉が物議を醸す。自分が見ていない時のその場の様子を確かめる方法はないから気になるというのはよくわかる。学校に行ってる時や寝ている時に自分の部屋のおもちゃが勝手に動き出すトイストーリーの世界観とか。自分が死んだ後の世界はどうなっているのとか。アライグマくんが言った「オレたちがバカだからだ」と「どうせもそもそメシを食う」という感覚は分かるけどニヒリズムに陥った人の思考とも受け取れる。どうせどうせと卑下する気持ちやあとで裏切られてがっかりしないようにハナから期待しないように低く見積もる癖が付くと本当にそのように自分や他人を自ら追いやって結果望んだ通りの望ましくない自分になっている気がする。決して現実を見ず何もかもポジティブに捉えろという訳ではないが…変にネガティブ過ぎるのも良くないと思う。でも死にそうな虫を見て思い切り笑い飛ばすのは不謹慎極まりないが(ないからこそ)面白かった。それよりも単純に温泉に入って気持ちが良くてぷはぁ〜とそれでいいじゃないかと。それがそれこそが人生の醍醐味というのかも知れないな。

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(写真①死んだ虫を笑うアライグマくん)

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(写真②温泉に入って鼻だけ出すシマリスくん)