娘3ヶ月、

娘が3ヶ月を迎えた。日々が過ぎるのはあっという間でこの3ヶ月で娘が成長した分オレは何か成長したのだろうか?相変わらずの変わり映えのしない仕事を変わり映えのしないミスを侵して変わり映えのしない報告書を書いて過ごしている。今はハイハイさえ出来ない赤ん坊にいつか「変わり映えしないね」と生意気な口を聞かれはしないだろうか?そんな事さえ待ち遠しく感じる気持ちになるなんて思いもしなかった。それにしても改めて考えてコロナと娘が生まれたタイミングの絶妙なことよ。もしまだあのまま嫁が妊娠していなければ結婚も就職もせずに売れない芸人をやり続けていたのだろう。考えただけでもゾッとする。まだ禿げそうだ、もう禿げるとこないのに。だが少なくとも今は給料が増え保険を支払い将来に向けて少しずつだが積み立てていけるようになった。自分の頭と足と体で(つまりは主体的に)稼いでいる実感がある。芸人時代が決してゾンビのようであった訳ではないが、いつ来るかも知れないチャンスを待ち続け、一人で動いても続かず、会社を呪いテレビの売れっ子を見て舌打ちをする、そんなルサンチマンを抱き自らを追いつめ他人に優しくする余裕もなく気がつけば自分に何も期待しなくなっていた。そんな地に落ちた自尊心を拾い上げ少しずつ回復させてくれたのは生まれて間もない娘と嫁のおかげだと思う。こころからありがとう。ありがとう、ホンドボー。