CUBE

こういう低予算ワンシチュエーション謎解き映画系の先駆けではないかと記憶する。作品を作るとともにこういうジャンルを作ったといえる金字塔的名作。のちのアイデア一つでハリウッドで名を成してやろうという若手作家たちの目標となったと思う。ファーストシーンのルール・状況を説明する言わば前説的登場人物がとてもいい雰囲気でとても死なすには勿体なかったし観客を一気に映画の世界へ引き込むことに成功している。導入部のいかに大事なことか。昔観た記憶はもちろんほとんどなかったが最後に生き残る人物だけはうっすら何となく覚えていた。そしてこの作品を作ったがゆえにそのハードルを越えられないという日本でいうYOSHIKI的ジレンマに陥っているのではないかこの監督は。ものづくりの難しさアーティストの宿命か、続編完結編も観たかったがNetflixになかったので観れず。