コロナ禍に娘が生れて

娘が生れてもうすぐで一年になる。ここまであっという間という気もするしでもそれはそれで長かった気もする。娘の存在はわれわれ夫婦にとって他の夫婦と同様にとてつもなく大きな存在だ。彼女の誕生の報せはそれまで鳴かず飛ばずだったオレの芸人人生に、ただひたすらゆっくりと死を待つだけだった無色で無音の世界にカラフルでポップな色と音を与えてくれた。俺の不甲斐なさのせいで宙ぶらりんになっていた妻との関係を新たに夫婦とし進むきっかけを作ってくれた。しかも2020年はコロナ禍という未曽有のパンデミックが世界中を襲い、先行き不透明な中人生で初めての正社員に就いた。あれから一年何とか配送ドライバーを続けている。そのおかげで普通の家族の幸せを享受させてもらっている。それだけで十分すぎるほど有り難い。まるで娘が進むべき道を教えてくれているかのようだ。そういう意味では娘はメシアのような存在だ。これからは働きながら少しづつ勉強をして資格試験を受けていこうと思う。そして資格を取り副業にしながらやがては独立を目指そうと思う。これが今考えている最適解のつもりだ。今後もできるだけいまの給料はキープしつつ(やはりバイトに戻るのはリスクだしもちろん非常事態ならしょうがないができるだけリスクは避けようと思う)基本お金を掛けられる余裕はないので独学になるが時間はかかっても家族手を取り合って大事に生きていこう。娘よ生まれて来てくれてありがとう。妻よ改めて娘を生んでくれてありがとう。